授業

2022.07.25

特別テーマ実践科目「地域における新規事業提案(基礎編)」成果報告

藤嶋陽子(担当教員)


 2022年714日、春学期特別テーマ実践科目「地域における新規事業提案(基礎編)」の成果報告会を和泉キャンパスで行った。本講義は神奈川県の三浦市役所の協力のもと、三浦市三崎にて空き家活用事業などを行う波止場商店様と連携し、「三崎での空き地を活用したイベントの企画」をテーマに、グループで課題に取り組んだ。グループでの発表の後、三浦市役所経済部おもてなし課の柴田様、宮本様、波止場商店の岩崎様、尼野様よりご講評を頂いた。

 本講義では、三浦市役所職員の方々による地域活性のための事業創出を市役所のシティセールスに関するレクチャーに加え、波止場商店様による民間事業社の観点からのお取り組みについてのレクチャーを頂き、地域での事業運営を幅広い視点から学ぶこととなった。課題では単発でのイベント開催から長期的な事業に繋げていく展望、収益モデルや広報案の提案にも取り組み、三浦市での2回のフィールドワーク、中間発表と活動を展開した。

成果報告会では4班が、下記の通り発表を行った。

1班「三崎の思ひ出チェキャンプラリー」
人気観光スポットが偏り混雑していることに着目し、穴場スポットへの回流を促すスタンプラリー企画を提案した。単にスタンプラリーを行うだけではなく、チェキを貸与し記念品として手元に残せ、インスタグラムに投稿したくなるパンフレットを作成。そこからまた情報が拡散することを狙った施策を展開した。

 2班「三崎体験したい券」
地域で開催されている体験プログラムが修学旅行客のみにしか展開されておらず、観光客向けにも展開する企画を提案した。すでに電車の切符と食事がセットになった「みさきまぐろきっぷ」が定着していることから、そこと重複しない交通機関の活用と、2つのワークショップ体験をセットにした仲介事業である。情報発信拠点としてのウェブサイトも試作した。

3班「本とサウナ」
近年人気を集めているサウナ事業に着目し、移動式サウナのイベント開催を提案した。公開データや他地域での成功事例を深掘りし、飲食物やグッズなども検討しながら新しい観光の目玉として展開することを立案した。また、観光客と地域住民両方のペルソナを想定したカスタマージャーニーの検討も行った。

4班「三浦市のフードロスをガチャっと解決大作戦!」
フードロス問題に着目し、ガラガラの景品として規格外商品から製造したジュース、おでんなどの景品を提供することを提案した。地域での規格外製品の発生状況を調査し、回収方法なども検討した。対象店舗で一定金額以上使った顧客にガラガラ引換券を発行することで、消費を促す施策としても展開した。

5班「移住推進イベント」
移住推進を目的として設定し、移住希望者へのバスツアー、体験イベントを提案した。人口減少という問題を掘りさげ、移住者にとって必要な情報を提供、実際の生活を想像できる機会の提供を検討した。また、移住支援を中長期的に展開していくため、移住支援会社の設立、ドキュメンタリー映画の制作といったプランも立案した。

 

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