2025.05.26
ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:Uchida Yuki 氏【テーマ:米国保険•米国大学スポーツ及び社会背景】
浅井義裕(担当教員)
1.実施日
2025年5月21日(水)10:50 ~12:30
2.実施場所
駿河台キャンパス 1116教室
3.科目名
保険リスクマネジメント論A
4.ゲストスピーカー
Uchida Yuki 氏(肩書:UCHIDA CHIROPRACTIC CLINIC 医院長)
5.実施内容
Uchida Chiropractic Clinic医院長で、本学文学部卒、スキー部出身で、LA紫紺会前会長のUchida Yuki氏に、「米国保険•米国大学スポーツ及び社会背景」のテーマで、講義して頂いた。Zoomを活用することで、「海外で活躍する本学卒業生をゲストスピーカーにお招きしてお話を伺い、質疑応答する」ということが可能になった。なお、カリフォルニア州ロサンゼルスからのゲストスピーカーによる特別授業は、2020年以来、6回目となる。
Uchida Yuki氏は、本学文学部を卒業後、スキー部時代の怪我の経験から、スポーツ医学を志して、渡米された。アメリカでは、カイロプラクティック医学位を取得されて、現在は、Uchida Chiropractic Clinicの医院長である。今回は、アメリカの健康保険システム、カリフォルニア州の火災、米国大学スポーツの仕組みについてお話して頂いた。
アメリカでは、健康保険は民間保険(HMO、PPO等)の割合が74-80%であること、高齢者向けのMedicare、低所得者向けのMedicaid、軍人関係者Tricareがあることを紹介して頂いた。受講生からは、「なぜ、アメリカには公的な健康保険制度が根付きにくいのか?」という質問があり、講師からは「国家からの独立を重視する、国の成り立ちと関係があるのではないか」という回答があった。また、卒業旅行で海外に行くときは、海外旅行傷害保険が必須であることをお話して頂いた。また、カリフォルニア州では、火災が多く、保険会社が保険を引き受けられないという事態が生じていることを紹介して頂いた。
さらに、アメリカでは、大学の学費が高騰していて、私立大学では年間8万ドル~9万ドルに達する大学があること、スポーツなどを対象とする奨学金があること、大学スポーツも商業化が進んでいることを教えて頂いた。
受講生からは、「アメリカの人は、大谷翔平選手を知っているものですか?」など、講義の本題とは関係ないものの、ロサンゼルスに関係する質問も出るなど、終始和やかな雰囲気で、「海外へ意識を向ける」という狙いにふさわしい講義であった。