ゼミ

2026.01.10

商学部実践企画 成果報告 浅賀ゼミナール Mショーラボ・サイエンサーズが実験教室を開催

浅賀宏昭(担当教員)

 浅賀ゼミでは、バイオに関連した科学実験や調理実験(実習)等をしながら学んできた。今年度はこれまでの経験を踏まえて、学外でも実験教室を開催できたので報告する。

場所は、東京都足立区の(一社)「チョイふる」が運営する「こそだて図書館」。図書館という名称ではあるが、単なる図書館ではない。こちらは小学校低学年の児童や保護者の方々が主に集まるところで、工作教室や折り紙教室のほか、食事の提供などもしている複合的な施設である。一昨年に見学させていただいたときに、実験教室の活動の場として相応しいと考え、ご担当者の皆さまに相談したところ、ご快諾いただいたので、実現に至った次第である。

チーム名を「Mショーラボ・サイエンサーズ」として、担当するメンバーをゼミ生から募った。これまでゼミ生らと和泉の実習室で実施経験のある「電気パンケーキ」、「液体窒素アイスクリーム」、「液体窒素テンプラ」を選び、無事に2回行なうことができた。実施日は2025730日(水)と同111日(土)であった。

電気パンケーキは、まず事前準備として、牛乳パックの上部を切り落とした箱を容器として用意しておき、そこへ電極用に加工したステンレス板を端に2枚差し込む。当日はその電極の間にパンケーキの生地を入れて、家庭用電源(100V)につないで通電するという実験である(図1)。通電すると熱が発生し、その熱で焼き上げるので、湯気が出てむくむくと膨らむ様子が楽しい実験である。しかし、このような実験はリスクも伴うので、感電やショートが起こらないよう細心の注意を払って行った。

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図1 電気パンケーキの実験(左:焼けたところ,中:容器から取り出したところ,右:皆で分けてシロップをかけて食べているところ)

液体窒素アイスクリームは、牛乳、砂糖、バニラエッセンスなどをボウル容器の中でヘラを使ってかき混ぜながら、極低温の液体窒素をかけて凍らす実験である。液体窒素の温度の実測では−195.5℃を記録した(図2-左,理論値は-196℃)。この実験は、凍りかけの状態で激しくかき混ぜるのがアイスクリームを作る上でのポイントなので、何人かで交代して頑張ってやっていただいた(図2-中)。水蒸気が凝集して湯気が発生するので、ダイナミックな感じのある人気の実験である。こちらは窒息のリスクを避けるため、換気を良くして実施した。

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図2 液体窒素を使った実験 (左:液体窒素の温度の実測,中:アイスクリームを作っているところ,右:液体窒素テンプラをしているところ) 

液体窒素テンプラは、ステンレス製真空断熱コップに液体窒素を八分目ほどまで入れ、串に刺したミニトマトなどを1人ずつ浸けて凍らせるという、至ってシンプルな実験である(図2-右)。ミニトマトの他、メロン、みかんも試したが、いずれも液体窒素中でボコボコと泡が発生する見た目と音が天ぷらに似ている。ただし、天ぷらで発生する泡は水蒸気によるものだが、液体窒素テンプラの泡は窒素ガスである。こちらはコップを倒さないように大学生が支えながら、換気も良くして行った。

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図3 実験が終わった後の記念写真(左:第1回,右:第2回)

 以上の2回の実験教室の実施にあたっては、こそだて図書館のご担当者の皆様に全面的にご協力いただきました。心より感謝申し上げます。

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