2021.02.24
トルコ国立エルジェス大学との合同授業実施
黒﨑典子(担当教員)
黒﨑ゼミナールでは、2020年12月18日にトルコ国立エルジェス大学文学部日本語日本文学科4年生とzoom合同授業を行いました。テーマは「お互いの国の珍しい習慣について」。それぞれがインターネットなどで調べた相手国の習慣を取り上げ、自国とは異なる点を挙げながらプレゼンテーションをし、その後のグループディスカッションで自分たちの考えを述べ合う形で進め、より深い異文化理解を目指すことを目的としました。
エルジェス大学の参加学生は日本語レベルが中上級ということでしたが、非常に積極的に日本語を話していたため、ゼミ生たちも言語的な障害はほとんど感じることなく、楽しみながら議論できたようです。事前準備中に、これは意外な習慣だから間違っている情報ではないかと思っていたことが、トルコの学生にとっては普通のことであったと聞くなど、直接話すことで偏見をなくし、新たな発見をするという貴重な経験をすることができました。コロナ禍で海外へ旅行に行くことも叶わなくなった状況下、海外の学生とオンラインで話すということは、一種の海外経験となりうるのかもしれません。
合同授業の後は、グループごとにメッセージを送っただけでなく、ゼミの公式SNSを通しての交流にもつながりました。
今回、こちらの合同授業はエルジェス大学に勤務する生駒美帆先生のお声掛けで実現しました。生駒先生は明治大学大学院国際日本学研究科で日本語教育について学ばれた校友です。在学中には、「SENDプログラム※」という文部科学省採択事業において、タイのシーナカリンウィロート大学で日本語教育教壇実習をしたご経験も持ち、本学での学びを基礎にして世界に大きく羽ばたいています。ゼミ生たちも、海外で活躍する先輩に接したことで新たな将来像をイメージできたようです。
※SENDプログラム:文部科学省が2012年に打ち出した「大学の世界展開力強化事業~ASEAN諸国等との大学間交流形成支援~」のうち、本学の採択プログラム「日本ASEANリテラシーを重視した実務型リーダー育成プログラム」に含まれた日本語教育のプログラム。「Student Exchange - Nippon Discovery」の頭文字からきた名称で、日本人学生が留学先の現地の学校等で日本語指導支援や日本文化の紹介活動などを行い、自らの異文化理解を深めるものとされている。