ゼミ

2023.07.18

ゼミ=好きを追求できる授業⁉vol.2

商学部3年 JEONG SEOJUN/西野 綺音〔商学部の現場〕編集部記者

シリーズ前半では、自分の好きなことに関連した2つのゼミに所属している在校生を取材することによって「実践的で能動的な4年間を送ることができる」という明治大学商学部の魅力についてお伝えしました。

確かに、ダブルコアは商学部の強みであり、より深い学びを実現するものであるため、大学の学部案内などを見ると「商学部ではダブルコアをしなければならないんだ」と負担に感じられる方もいるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。

そこでシリーズ後半では、実際に自分の好きなことに関連した1つのゼミのみに所属している柳本尚希さんにインタビューすることによって、たとえダブルコアをしなくとも商学部のゼミに所属すると「実践的で能動的な4年間を送ることができる」ということをお伝えしていきます。

では、さっそく話を聞いてみましょう!

---ゼミの活動内容と所属のきっかけ---

まず初めに、どのようなゼミに所属してどのようなことを学んでいるかを教えてください。

-----僕は、恩田ゼミという交通系のゼミに所属していて、日本の都市交通と地域交通の運営方法や政策について文献購読を通じて知識を深めたうえで、より暮らしやすい日本社会のために今後公共交通がどのように変化していくべきかについて議論したりしています。

なるほど。では、そもそもそのゼミに入ったきっかけは何だったのですか?

-----1年生の時に特別テーマ研究科目を履修していたのですが、そこで出会った当時2年生の先輩が恩田ゼミに所属していて、ゼミで学んでいることについて教えてくれたことがきっかけで興味を持つようになりました。また、もともと鉄道が好きで鉄道会社の公式SNSアカウントをフォローしたりしているのですが、たまたま鉄道会社の投稿を見ているときに恩田ゼミに関する話が書かれていて、実際に地方の鉄道会社と協力して地域交通活性化のためのフィールドワークをするという実践的な活動を行う恩田ゼミに入りたいと思うようになりました。

さまざまなきっかけがあって、今のゼミに入られているのですね。 

ゼミにて自身が作ったスライドで海外の交通事情を説明する柳本さん

---ゼミ活動に関連したプライベートの過ごし方---

以前から鉄道が好きだったという話でしたが、日常生活の中でも鉄道に関することに時間を使ったりしているのですか? 

-----はい。家が駅近で昔から電車を見ることが多く、自然と鉄道が好きになっていったのですが、最近は暇な時間があるとよくYouTubeで鉄道関係の動画を見たりしています。

具体的に好きなYoutubeチャンネルなどはあるんですか?

-----今は、ひびきチャンネルという、元々京王線の運転手だった方が鉄道運転シミュレータ動画や鉄道関連ゲームの実況動画を配信しているチャンネルにはまっています。

そんなチャンネルがあるんですか。柳本さんにとって鉄道は、日常生活の自由時間においても関わり深いものなのですね。

車窓からの景色を眺める柳本さん
貴重なヘッドマークと記念撮影する柳本さん

---ゼミ活動によって得たもの---

鉄道に興味があったからこそ交通系のゼミに入ったというお話でしたが、実際ゼミに入ってみて入る前とのギャップなどはありましたか?

-----はい。ありました。まず、想像していたよりも本格的に研究・学習できる環境が整えられていたことです。例えば、最近は人々の移動の利便性を向上させるためのMaaSという新しい交通サービスを研究しているのですが、このMaaSのように、自分が知らなかった交通についての具体的な知識を得ることができています。また、履修している授業が被っていることでゼミ生同士で過ごす時間が思っていたよりも多く、友人との深い関係を構築できたことも、期待以上という点でギャップでした。

ゼミ入ったことによって、知識だけでなく大切な友人も得ることができたのですね。
では、ゼミに入ったことによる自身の成長として、具体的に何かありますか?

-----ギャップとして挙げたことでもありますが、ゼミでの学習の中には自分が知らなかった鉄道に関する情報も多いため、自分がすでに持っている知識をより深められるような経験ができて成長を感じています。また、交通には鉄道だけでなくバスや自転車シェアリングなどその他の交通手段も含まれるため、自分が詳しくない新たな分野に触れて視野を広げられたことも、ゼミに入ったことによる成長だと思います。

つまり、ゼミでの学習が、好きを追求し成長するための手段の1つになっているいうことでしょうか?

-----はい。例えばゼミの中で知っている鉄道の名前が出たことだけで興味を持てたり、逆にゼミで初めて知ったことを自分でより深く調べたりするように、自分の好きとゼミでの学習はつながっていると思っています。

ゼミでの学習によって自分の好きを追求できるというのは、とてもいいですね。

柳本さんが所属する恩田ゼミ(5期生)

---今後のゼミ活動予定と将来への生かし方---

終わりに近づいてきましたが、今後のゼミの活動内容はどうなっているのでしょうか?

-----最近のゼミでは、いすみ鉄道という地方の鉄道会社と協力して地元の人により鉄道を利用してもらうべく企画列車を運行するというフィールドワークが進行中であり、フィールドワーク係として実現に向けて積極的に取り組んでいます。また、4年になると卒論に関わる研究が主になっていくと思います。

フィールドワーク成功に向けて能動的に活動なさっているんですね。ちなみに、ゼミでの学びを就活などに生かす予定はありますか?

-----交通系の仕事に就きたいとは思っているのですが、これから交通系、特に鉄道に関しては、人口減少などの影響で利用者が減っていくことが考えられるので、先ほど話したMaaSのような人々がより暮らしやすい交通環境を実現していく取り組みを行う企業で働ければと思っています。

好きを夢につなげるのは素敵なことですね。最後に、これから明治大学商学部のゼミへの所属を希望する人に伝えたいことはありますか?

-----僕はゼミに入ることで、もともと好きな鉄道に関する知識を追求できたことや、好きを共有できるような気の合う人と出会えたことがすごくよかったです。なので、これからゼミに所属する予定の方には、ぜひ積極的にゼミ調べをしてもらって、自分がより成長できると思えるようなゼミの入室試験にチャレンジしてほしいですね。好きなことに関するゼミなら、きっと実践的な活動に能動的に参加して、深い学びを得られますよ。
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明治大学商学部にはさまざまなジャンルのゼミがあり、企業との連携などといった実践的な学びを経験できるものも多いため、皆さんもきっと自分の好きなことに関係するゼミに出会い、実践的な授業に能動的参加することでその好きを追求することができます。また、その追求は大学生活をより豊かなものにするきっかけになるだけでなく、将来の夢や目標を決めるきっかけにもなりえます。

この記事を通して、“ゼミ=少人数で専門的なことを学ぶ硬い授業”というようなイメージから、“ゼミ=好きを追求できる授業”へと変わってくれれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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