2025.04.09
埼玉県小鹿野町における実験農場活動報告
商学部2年 大津俊樹(担当教員:中川秀一)
文責 商学部2年 大津俊樹 (担当教員:中川秀一)
中川ゼミナールでは2022年4月より埼玉県小鹿野町飯田松阪区にて耕作放棄地を借り、手間をかけない農業をコンセプトとした無肥料無農薬の農業実験活動に取り組んでいます。2024年度は月1~2回の農作業を行い、麦ストローの作成や収穫祭の開催、地域の方との意見交換を行いました。
実験農場の取り組みは、飯田松坂区の前区長の岩崎亀次郎さんや、農業資材を取り扱っている小鹿野町「ひふみ屋」の飯塚朝志さんなど様々な地域の方々の力をお借りしながら、2024年度はじゃがいも、玉ねぎ、大麦、さつまいも等、計10種類を栽培しました。月に1~2回程度の農作業でどのような作物が育つのか、どれほどの収量が得られるのかをデータとして記録し、現代的な粗放的農業の可能性を探っています。
6月8日 じゃがいも収穫の様子(撮影:大津俊樹)
11月10日 大麦の種まきの様子(撮影:若原太陽)
また、栽培した大麦を活用し、麦ストローを作成しました。埼玉県ときがわ町で「畑のストロウプロジェクト」で活動されている、有機農家「晴耕雨読」さんやカフェ「燈 akarito」の武藤綾乃さんなどを訪問して、有機農業や麦ストローの作成方法についてご教示いただきました。私たちが作成した麦ストローを実験農場の近隣のカフェである「santa café」さんに提供し、実際に店舗で使用していただきながらさらに改善していくための利用者アンケートを実施しました。
5月26日 麦ストロー作成の様子(撮影:大津俊樹)
10月6日には収穫祭を行いました。お世話になった飯田松坂区の前区長の岩崎亀次郎さんや学生たちを応援して下さっている小鹿野町への移住者の橋本宏道さん、小鹿野町集落支援員の本奈代子さんらをお招きし、収穫した野菜を調理して振る舞いました。
10月6日 収穫祭の様子(撮影:大津俊樹)
12月21日には、宇佐川拓郎さんが主催されている「おがの発大人の学校」にて研究活動の成果発表の場をいただき、地域の方々と意見交換を行いました。私たちが活動してきた農場活動記録の共有や、小鹿野町における麦栽培の可能性について議論しました。
12月21日 みんなの学校での写真(撮影:田中凛)