2025.10.22
町田ゼミ活動報告:「山九株式会社への報告会」
町田一兵(担当教員)
町田ゼミ11期は2025年10月6日に山九株式会社様へ報告会を行いました。山九株式会社様は一般港湾運送事業、貨物自動車運送事業だけでなく、国際物流事業、倉庫事業、機工事業など幅広い物流サービスを提供しております。グループ年間売上高で国内陸運業界第9位、従業員数は山九グループ全体で30,000人越える国内トップクラスの大企業です。
この共同活動は、今年の3月に山九株式会社様から4つ課題を頂いたことで始まりました。ゼミ内で課題ごとにグループを結成し、約半年をかけて解決策の検討と発表の準備を進めてきました。発表を準備する間でも活動の一環として、山九平和島ロジスティクスセンターやコンテナターミナルの見学、社員の方々との座談会を実施していただき、現場の理解を深めながら発表の質を高めました。
ゼミの皆さんの発表の様子
今回取り組んだ課題のテーマは以下になります。
1.新卒的採用の応募者を増やすためにはどのような取り組みを行うべきか
2.採用プロセスの効率化、応募者体験の向上策について
3.既存の在籍社員が退職しないようにするために会社はどのような施策を打つべきか
4.社員のモチベーションを高める評価制度や報酬制度の提案
これらのテーマは、物流企業の人事部門が抱える課題を中心としたものでした。物流業界は社会に不可欠な存在である一方、一般的に認知度が高いとは言えません。その中で、有能な人材を確保維持するため、いかにして志望者を増やし、既存社員が働きやすい環境を整えるかが大きなテーマでした。
課題解決案の作成には苦労もありましたが、見学や座談会の際に社員の方々へ質問を重ねることで多くのヒントを得ることができ、最終的にゼミの皆さんが発表を完成させることができました。
報告会当日は、山九株式会社様より長浦様、宮崎様、佐々木様が明治大学に訪れ、私たちの発表を熱心に聞いてくださいました。学生ならではの柔軟な発想として、良い評価や貴重なコメントをいただくことができました。一方で、実務的な観点から鋭い質問も頂き、大変貴重な学びになりました。
町田ゼミ11期は物流企業との共同プロジェクト活動は今回で2回目となりますが、まだ提案の内容、発表スキルなど、至らないところが多いが、一昨年の研究活動に比べ、準備、発表の進行がよりスムーズになったと感じました。
物流を学ぶうえでは、教室で座って知識を身につけることももちろん大切ですが、今回の発表活動のように、実際の物流企業を見学したり、企業の方から直接お話を伺ったりすることで、より実践的な学びを得ることができたと思います。
また、グループで主体的に課題に取り組み、発表の準備を進める過程でも、多くの気づきや学びがあったと感じています。今回の活動で得た経験を、今後のゼミ活動や卒業後の社会人生活にも活かしていきたいと思います。
最後に、長期間を渡りこのような貴重な機会を頂き、我々の発表に大変有益なコメントをくださった長浦様、宮崎様、佐々木様を始めとする山九株式会社の皆様に心より感謝を申し上げます。
山九株式会社の皆様とゼミの皆さん
(文責:町田ゼミ3年 広報担当 パク ジョンヨン(박준영)