学生生活

2023.01.11

【好奇心旺盛】ベトナム人留学生の日常をのぞいてみた!

商学部4年 町井 悠暉 3年 高野 七海/ガン ジホ 2年 高嶺 茉子 〔商学部の現場〕編集部記者

今回は明治大学商学部1年生、ベトナムからの留学生ファム・ラムさんにインタビューしました。
明治大学商学部には様々な国から留学生が来ていますが、ベトナム出身の留学生はラムさんたった1人なのです。彼は、どんな受験期を経験し、今はどんな学生生活を送っているのでしょうか。
早速、話を聞いてみましょう!

趣味のカメラを持ったラムさん(右)

大学での様子

まず初めに、なぜ日本に興味を持ち始めたのか気になるのですが、きっかけはありますか?
(ラムさん) 僕は子供の頃からドラえもんを見ていて、日本の生活について少しは知っていました。中学生の頃には日本のアニメや漫画、アイドルにはまっていましたね。高校生になってシンガポールと日本に旅行に行った時、ベトナムとは違う文化と価値観に触れる事ができました。
それがきっかけで自分の価値観がどれほど狭いのかに気づき、高校を卒業する頃には、視野を広げるためにベトナムから出て留学すると決心しました。
その時留学先として一番に思い浮かんだのが日本でした。

すごい決断力ですね。
では次に、明治大学商学部を選んだ理由を教えてください。
(ラムさん) そうですね、そもそも僕は好奇心旺盛な人間で、特定の分野に集中するのではなく、幅広く学びたいと思っていました。
だから、大学を選ぶときには自由度の高いカリキュラムのある大学を探しました。
最終的に、教養科目の豊富さと二つのゼミに所属するダブルコア制に惹かれて、明治大学商学部に決めました。

ちなみに、キャンパスでよく行く場所はありますか?
(ラムさん) よく行く場所、あります。少し恥ずかしいんですけど、僕はロマンチストなので夕焼けを見るのが好きです。(笑)
和泉キャンパスで、一番夕焼けがきれいに見えるスポットがラーニングスクエア4階にあります。メディア棟に直接つながるベランダのような場所があって、そこから見る夕焼けが一番綺麗なんですよ。

そんな素敵な場所があるなんて知らなかったです。今度行ってみます。
(ラムさん) はい、ぜひ行ってみてください。

ラムさんが最近撮った夕焼け

大学外での取り組み

コーヒーが好きだと聞きましたが、好きになったきっかけは何ですか?
(ラムさん) ベトナムにいるときにスペシャルティコーヒーに出会ったことです。
この協会が推奨しているコーヒーは本当に美味しく、生産者の情報がしっかりと書かれているのが特徴です。コーヒーは苦いもので大人が飲むものという印象がありますが、私の出会ったエチオピアの浅煎りの豆は柑橘系の木の花のような華やかさで甘みもあり、苦味が少なくてハマりました。

コーヒー好きということからカフェでアルバイトをしているそうですが、勉強との両立は大変ですか?
(ラムさん) アルバイトを始めて2ヶ月くらいになりますが、仕事自体も大変で勉強との両立は難しいです。今はアルバイトを週2〜3回しています。朝アルバイトをして、学校の授業を受けてまたアルバイトに戻るという日もあります。これからゼミの活動も始まるので勉強とアルバイトのバランスを考えて両立していきたいですね。

コーヒーの他に、モノクロ写真を撮ることも趣味だと聞きました。自分なりのこだわりがあれば教えてください。
(ラムさん) 自分で意識しているわけではないですが、写真を振り返ると孤独感がテーマになっていると気づきました。それは私が留学生であり、留学という経験の過程で感じる孤独感になります。モノクロで撮っている理由は自分の表現したいことに集中できるからです。カラーは様々な加工の選択肢があり、モノクロだと白か黒か灰色なのでシンプルに考えることができます。

ラムさんの特にお気に入りの作品 成人の第一歩(左)/湘南の初夏の風(右)

留学生から見た商学部のいいところ

役に立ったと思った留学生サポート制度があれば教えてください。
(ラムさん) 明治大学の特徴としては留学生が多いところだと思います。
そのためか、留学生向けの奨学金が多く、非常に助かりました。例えば、明治大学には「私費外国人留学生授業料補助制度」があって、留学生入試で入学した留学生であれば、新入生は学費から40万円補助があり、2年生からには成績によって学費が安くなります。また、留学生のコミュニティがたくさんあるのも強みだと思います。実際にこの一年間、言語学を研究テーマとする黒崎ゼミの日本語カフェや明治大学公認の国際交流団体キャンパスメイトのイベントを通して、様々な国の友だちを作ることができました。また、この出会いの場である、留学生のコミュニティを作ってくれるのが明治大学商学部が持っている長所だと思います。少し話が離れますが、特にその場で会った日本人の友だちは留学生との交流に慣れていて、明治大学はグローバルな学校だなと思いました。

確かに、留学生である本記者もその奨学金をもらったことがありますが、明治大学は留学生の面倒を良く見てくれると思いました。

最後に、1年間の大学生活を経て、商学部の魅力は何だと思いますか?
(ラムさん) 商学部生はとても個性があり、学部でも多様な出会いの場を提供しているので、様々な人と触れ合う事ができて自分の視野が広がったことです。視野が広がったことで、物事の捉え方や考え方に自分の成長を感じたことが商学部の一番の魅力だと感じています。

ベトナムから来た留学生のファム・ラムさんの貴重なお話を聞くことができました。
商学部唯一のベトナム人留学生ということでたくさん大変な事があったかと思いますが、様々なことに挑戦している姿が印象的でした。
高校生や留学生の皆さんも、個性豊かな仲間と、自分の興味を存分に探求できる自由度の高い4年間を明治大学商学部で送ってみませんか?

ラムさん、興味深いお話をありがとうございました!

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