2020.09.02
コロナでもビジネスは動く!
樋渡雅幸(担当教員)
2020年は"コロナ"が全てに勝るキーワードになってしまいました。
しかし、見出しの通り、コロナ禍においても日々の生活必需品のように安定したビジネスを展開している企業はもちろん、消毒・衛生関連商品のように大きく売り上げを伸ばす企業もあります。
また、苦戦している業界の中でも業績には様々な差が生じています。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?それはお客さま、すなわちマーケットは生き物であり、本年度のような大きなインパクトがあった場合はもちろん例年においても様々な変化が生じており、その変化をとらえることがビジネスの成功に大きな役割を果たしているからです。
私の講義ではそのビジネスのダイナミズムに着目し、コンサルティングファームでの企業経験を活かし、企業の方々の協力により企業での実際の課題を解決する手助けを学生が提供しています。
この春学期は例年と異なり、企業からのテーマ設定を受けて、そのテーマを実際に企業に赴き体験することが難しかったため秋学期に集中して実施することとし、OBの協力を得て企業での仕事の流れを確認するとともに、コンサルティングプロセスをケーススタディで行うこととしました。
このため、春学期の成果報告会については、3つのケーススタディを実施してきた成果を活かして、最終講義のタイミングに学生が取りまとめた最終成果を発表する場として、「(既存ビジネスを活用し、実社会での課題に対しての)解決するためのアイデアを構築する」という内容で5チームに分かれプレゼンテーションをオンラインで実施しました。
学生たちは解決すべき社会的な課題である「予防医療」「ペーパーレス社会」「オンライン会議システム」「フリーランス」「Eコマース」というテーマをピックアップし、その課題に関して調査を行い、考え方を構築し、その考え方を伝えるというプロセスを実施してくれました。おそらく、環境的には集まってのディスカッションが難しい中であったと思いますが、それぞれのチームが考えをしっかり構築し、発表をしてくれました。
OBが成果報告会には参加してくれたので社会人として意見も参考に夏休みに再度そのブラッシュアップを行って、今後のプレゼンテーションに活かしてくれることとなっています。
秋学期は春学期の経験を活かして、思う存分コンサルティングを実施して欲しいと思います。
企業の方の協力も得られることが確定していますので、一部オンラインを活用するという新常態下でのトライとなりますが、見出しの通り、マーケットは常に動いており、みなさまが出ていく社会はそのマーケットを相手にしなければなりませんので、是非積極的に学生らしく対応してほしいと思います。