ゼミ

2022.09.22

夏休み水野勝之ゼミナール日記

水野勝之(担当教員)

7月22日(金)

 千葉県浦安市子ども食堂訪問  4年生の矢萩隆明さんは水野教授とともに浦安の「スマイル子ども食堂」(高嶋賢一代表。明治大学卒)を訪問しました。15時に訪問した時点では夕方から配布予定の弁当の支度が相当進んでいました。20名近い男女のボランティアの方々が、その日のメニューであるキーマカレー、オムレツ、サラダを作っていました。その中には二人のウクライナの方もいらっしゃった。高校生、大学生も数人手伝っていました。配布のセッティングがなされ、17時半ごろになると各家庭の方々が子ども連れでお弁当を受けとりに来ました。30組90名ほどの方がいらっしゃいました。見えない貧困の研究について現場で調査活動を行いました。矢萩さんはお手伝いをしながら、調査のためもメモを必死にとりました。

7月29日(金)

 熊本県長洲町訪問  2年生のメンバー(井上菜々子さん、大熊桃佳さん、木村陽人さん、西山慶祐さん)は、水野教授、土居拓務兼任講師とともに熊本県長洲町を訪れました。イノベーションにより(手作業ではせいぜい1日3000枚の海苔が)1時間で10000枚も仕上がるという工場を見学しました(海苔の投入から乾燥まで)。次に、平成23年建設当時は民間では日本一と言われたLIXILのソーラーパネル基地を見学しました。2万枚以上の太陽光パネルが整然と並べられていました。最後に長洲町の特産である金魚の老舗の養殖場を見学しました。稚魚の池、成魚の池、和金の池、・・・というように成長段階、種類ごとに異なる池が並んだ広い養殖場を見ることができました。

長洲町(海苔乾燥工場).JPG

長洲町(金魚養殖場).JPG

8月20日(土)

 木育インストラクター資格取得  東京おもちゃ美術館(新宿区)で開催されました「木育インストラクター養成講座」に、2年生井上菜々子さん、大熊桃佳さん、木村陽人さんが参加しました。午前中は木育の意義についての講義を受けました。午後の最初の時間は木育の実践で、水に浮かんだ木の船に複数の形の異なった積み木を載せる作業でしたが、講師から「最後にミズナラの積み木を載せること」という条件を出され受講者たちは四苦八苦。一番重い素材のミズナラを最後に載せようとすると船が転覆してしまうのです。もう一つの実践授業は企画をグループで作成すること。偶然机で一緒になった見知らぬメンバーと懸命に企画を作ることになりました。そうしているうちに参加者同士の心が打ち解け合うという不思議な現象が起きました。出席した3名のゼミ生は見事「木育インストラクター」の資格を取得しました。

今日から木育インストラクター.jpg

8月21日(日)

 浦安講座でゼミ生が総合司会  千葉県浦安市で開催された講座(主催:明治大学商学部水野勝之ゼミナール、株式会社明和地所(今泉浩一会長)、明治大学経済教育研究センター、場所:明和地所会議室)で2年生の東理美菜さん、佐藤由梧さんが総合司会を務めました。講座の内容は鈴木均氏(農水省農林水産政策研究所主任研究官)の「MMT(現代経済貨幣論)講座」でした。MMTは近年注目される経済理論です。10名ほどの聴衆の方が熱心に聞き入りました。その後の質疑応答では熱い議論が交わされました。ゼミ生二人の出番は開会時と閉会時でありましたが、二人は緊張しながらも大役をこなしました。

9月4日(日)

 群馬県嬬恋村キャベチューに参加 群馬県嬬恋村で開かれた「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(キャベチュー)」に2年生(小林乃愛さん、武田一輝さん、蜂須奏斗さん)が参加しました。50%降雨の可能性の天気予報でありましたが、天候に恵まれ日差しのある1日となりました。2006年から開催されているこのイベントに水野勝之ゼミナールは参加し、イベント効果などの調査を行ってきました。今回の勉強(彼らの研究目標:高止まりする離婚率の低下、低止まりする結婚率の上昇)として、このイベントへの独自の参加企画を作り、それを実行することとしました。愛を叫んでいる様子を撮影し、いつでもご本人が見られるように映像のQRコードをその方にお渡ししました。ポラロイドカメラでご本人及びご家族の写真も撮影し、大変喜ばれました。この成果をSDGs関連の展示会で報告したいと考えています。

嬬恋村(キャベチュー時).JPG

9月7日―8日

 北海道浦幌町、弟子屈町を訪問  4年生(柴田優香さん、矢萩隆明さん)は北海道浦幌町、弟子屈町を訪問しました。12月のエコプロ出展(東京ビッグサイト)のアロマディッシュを現地の林業の会社に作ってもらうためです。前日入りし、8日朝弟子屈町でアカエゾマツを伐採し(最初は学生がのこぎりを使いましたが、途中から持ち主の方にチェーンソーで伐っていただきました)、1メートルほどに伐った幹(丸太)を浦幌町の北村林業さんに届けました。そこでは、それを輪切りにし、水中乾燥(木の中の水分をとるため数か月水に付ける)という作業を行いました。朝伐って輪切りにした年輪はこれまでに見たことがないほどくっきりしていました。北村林業さんにアロマディッシュに加工していただき、エコプロの際、アンケートを取る予定です(目標:その新製品の需要曲線を描くこと)。

弟子屈町(アカエゾマツ伐採).JPG

弟子屈町(アカエゾマツ伐採2).JPG

浦幌町(アカエゾマツ水中乾燥).JPG

9月12日(月)

 4年生(川添悠河さん、関口雅人さん、後出佑弥さん、林田彩花さん、水谷梓沙さん)は福岡県みやま市を訪問しました。まずバイオマスセンター「ルフラン」を訪問し、そこで、みやま市の環境政策のお話をじかに伺いました。各家庭の生ごみ、屎尿を液肥やメタンガスにリサイクルし、市内で活用しているとのことです。特に液肥は、みやま市の農家に格安で配布され、肥料として役立っているとのことでした。処理施設を見学した後、実施に液肥を活用している農家の方に話を伺いました。化学肥料と違って、栄養が土壌に残るので、次の年に追肥(稲が育ってきたときに行う肥料の追加)を行わなくて済む、追肥を行うにしても(ドローンなどで撒くのではなく)水の取り入れ口に混ぜるだけなので手間が全くかからないと話されていました。実際に田んぼを案内してくださり、化学肥料と液肥の田んぼの違いを説明してくださいました。最後に、明治大学出身(農学部)の松嶋盛人市長を表敬訪問し、みやま市についての説明を受けるとともに熱いエールを送られました。松嶋市長は長く中学の校長先生をなさっていた方で、「座学よりも実践」という信念を熱く語られました。

みやま市バイオマスセンター.JPG

みやま市(液肥を撒いた田んぼ).JPG

みやま市(松嶋市長と懇談).JPG

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