留学

2023.12.08

ミュンヘン・ドイツ語夏期集中講座 2023年8月、はじめての現地研修を終えて

広沢 絵里子(担当教員)

*この記事に掲載されている写真は受講者からご提供いただきました。ご協力に深く御礼申し上げます。

202383日~29日にミュンヘンで開催されたドイツ語夏期集中講座に、商学部の2年生と3年生、合計31名が参加し、無事帰国しました。

クラスメートと教室で

商学部は2019年にドイツ・ミュンヘン大学付属語学学校(Deutschkurse bei der Universität München)と協力合意を取り交わし、商学部の学生をミュンヘンで毎年8月に開催される1か月間のドイツ語夏期集中講座に派遣できることになりました。

しかし、ご承知の通り、新型コロナの感染拡大の影響で、第1回派遣となるはずだった学生のみなさんは残念ながら留学取りやめとなりました。その後は2022年の夏まで、オンライン受講のみが可能でした。

20238月の講座に参加した商学部生たちが、現地研修を受けた派遣留学生の第1号です。この原稿のタイトルは「はじめての現地研修を終えて」となっていますが、実際にドイツに赴いたのは個々の学生たちで、担当教員の引率はありません。

商学部で2023年1月に応募書類を提出し、その後、派遣が決まった学生たちは、8月までの約半年間、スケジュールにのっとって、受講料の送金、航空券の手配や現地情報の収集、そしてドイツ語学習の準備など、すべて自力で行って出発していきました。

商学部の担当教員・職員とミュンヘン大学付属語学学校は緊密な連絡を取り合って、学生たちの順調なミュンヘン滞在と講座受講を側面からサポートするわけですが、各学生の自主性や創意工夫が非常に重要なプログラムであることはいうまでもありません。

派遣された商学部生は、月曜日~金曜日午前の授業に出席し、予習・復習、課題に取り組むだけでなく、学生寮での日常生活、食事や買い物、他国の学生たちとの交流を通じて学ぶことも多くあります。語学学校では週末に文化プログラムとしてビール醸造所への訪問や市内探訪を企画しており、著名な観光地、ミュンヘン郊外のフュッセンにあるノイ・シュヴァンシュタイン城への遠足を楽しむこともできます。また、ミュンヘン以外のドイツ諸都市への旅行も見聞を広める良い機会になるでしょう。

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遠足先で
リンダーホーフ城

このプログラムの重要な点をもう一つお伝えします。受講者は6月頃、オンラインでレベル分けテストを受け、その結果、配属クラスが決まりますので、自分のドイツ語レベルにあったクラスを受講できます。

クラスには様々な国・地域出身の留学生もいるのですが、ドイツ語レベルでは同じですので、多様な文化的背景をもった学生たちと一緒にドイツ語学習に励むことができます。講座の修了時には成績と共に修了証も発行されます。

ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンは、サッカーファンの方には特に有名でしょう。また、ミュンヘンで開催される世界最大規模のお祭りOktoberfestでは、9月から10月にかけて600万人以上の人々が訪れ、大きなビールジョッキでビールを楽しんでいます。

ミュンヘンはドイツにおける金融・産業の中心地であるだけでなく、文化・芸術の街であり、著名な作家、作曲家の活躍の場でした。また、ミュンヘン大学をはじめとする研究機関が集まる学問の街でもあります。市内の建築物はかつてのバイエルン王国の歴史をしのばせてくれます。

日本とはまったく異なる環境・空間で様々な刺激を受けながら、ドイツ語力を向上させるだけでなく、国際経験を積むことができる語学プログラムです。今回に引き続き、2024年以降も商学部生が挑戦してくれることを強く期待しています。

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最後に、20238月に受講した学生たちの報告書から、いくつかのメッセージをご紹介します(一部、短縮させていただいています)。

  • まず、このような素晴らしい機会を提供して下さり、本当にありがとうございました。授業内容については、A2レベルということもあり、忘れかけている基礎から丁寧に教えて下さり、とても分かりやすかったです。そして何より、グループワークが多く周りの留学生との交流の機会も多くあったため、英語やドイツ語を日常で使う良い練習となりました。韓国を始めとし、イタリア、フランス、トルコなど私にとっては初めての海外の友人ができ、とても嬉しかったです。そのためか、日本に帰ってきてからは海外の方と話すことに物怖じしなくなりました。
  • 最初の1週間はリスニングに苦戦した。先生が話していることがほとんど理解できず、周りに聞いてなんとかついていくことができた。先生からレベルを変えるか提案されたが、授業のA2レベルの文法は既習であったため、変更するわけにいかなかった。しかし、1週間ほどすれば聞こえるようになっていった。文法用語について事前にドイツ語で知っておくと良い。
  • 1か月という短い間でも勉強がすぐに理解できるようになり、成長を感じられることが嬉しかったです。そしてミュンヘンはとても治安の良い場所で、現地の人はたくさん親切にしてくれました。初めてコインランドリーに行った時には、使い方がほとんどわからなかった私たちに使い方を優しく教えてくれたりして嬉しかったです。

 

・・・さらに、この夏期集中講座に関心のある商学部生のみなさんへ

  • クラスレベルの目安は、A1が初歩、A1.2A2が初級、B1/B2 が中級、C1/C2が上級です。授業はドイツ語のみで実施されます。
  • ミュンヘン・ドイツ語夏期集中講座の詳細は、商学部HPからご覧ください:https://www.meiji.ac.jp/shogaku/exchange/index.html
  • ドイツ・ミュンヘン大学付属語学学校(Deutschkurse bei der Universität München)のHPはこちらです:https://www.dkfa.de/de/

 

(以上)

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