ゼミ

2024.06.24

日本デザイン学会春季大会での研究発表

加藤拓巳(担当教員)

2024621-23日の日本デザイン学会 2024年度春季大会にて、加藤拓巳ゼミの学生が研究を発表した。

<研究1

著者:辻川和花、依田智也、小澤裕太、与那嶺瑠夏、宮﨑みおり、加藤 拓巳

タイトル:電気自動車の充電スタンドデザインが商品魅力に与える影響

形態:口頭発表

概要:デザインというと,商品本体ばかりに注目が集まる傾向があるが,備品デザインも本体の商品魅力に影響を与える可能性がある。そこで,本研究では,「電気自動車(EV)の充電スタンドにおいて,ガソリンスタンド調のデザインよりもデジタル家電調のデザインの方が商品の魅力を高める」という仮説を立てた。ランダム化比較試験の結果,仮説が支持された。その効果は,4060代よりも,デジタル家電に慣れ親しんでいる2030代の方が大きいことが確認された。このように,商品本体だけでなく,付属品のデザインにも配慮することが重要である。

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<研究2

著者:佐藤美遊、荒畑徹汰、関谷帆華、永田ひより、古城美紬、加藤拓巳

タイトル:広告におけるモデルの表情と人種の組み合わせが化粧品の魅力に与える影響

形態:口頭発表

概要:広告モデルにおける笑顔は,好意的な印象に貢献する。しかし,同時に親近感を生むため,高級ブランドでは採用しにくい問題がある。そこで本研究は,高級感のある化粧品を対象として,表情(真顔・笑顔)と人種(日本人・欧米人)が商品魅力に与える影響をランダム化比較試験によって明らかにした。高級な化粧品を対象としたランダム化比較試験の結果,笑顔は商品魅力に負の影響を与えることが確認された。ただし,親近感のある日本人モデルでは負の効果が検出されたが,欧米人モデルでは当てはまらなかった。よって,高級ブランドで笑顔を用いる場合は,欧米人モデルを起用することが有効である。

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<研究3

著者:本家侑弥、左中瑠奈、橋本萌夏、丸山実花、加藤拓巳

タイトル: カフェモバイルオーダーにおけるニックネームと絵文字が商品魅力度に与える効果

形態:口頭発表

概要:サービスのデジタル化はコスト削減や利便性向上という大きな効果をもたらした一方で,店舗スタッフと顧客とのコミュニケーション機会の減少という新たな問題も生み出している。そこで本研究では,飲食店でのモバイルオーダー時の商品受け渡し時を想定し,ニックネームと絵文字を用いた親近感醸成の有効性を検討するランダム化比較試験を実施しました。その結果,ニックネームを用いた方がフルネームを用いるよりも効果的であることが明らかになった。さらに,笑顔の絵文字を加えることでさらに魅力度が上がった。デジタル化を進める際に,感情的なコミュニケーションを仕組み化することが重要である。

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