ゼミ

2024.09.24

水野勝之ゼミ海外ゼミ合宿報告(タイ)

水野勝之(担当教員)

9月5日―9日に水野勝之ゼミが海外ゼミ合宿を実施しました。行先はタイのバンコクでした。
9月6日に、日本企業の現地工場である三菱重工業のエアコン生産工場(Mitsubishi Heavy Industries-Mahajak Air Conditioners Co.,Ltd.)を見学しました。バンコク市内にあるこの工場には約5000人の方が勤めていて、様々な国に輸出する、大きさも形も性能も異なるエアコンを多種類少生産方式で製造しているとのことでした。社長さん、常務さんがつきっきりで説明くださり、工場を案内してくださいました。工場内では、エアコンを覆うプラスチックカバーの生産、エアコンの各部品の生産、その組み立て、そしてその在庫管理(倉庫内で7万台のエアコンをロボットが無人で出し入れ・保管)が行われていました。ベルトコンベア方式で組み立てる工程もあれば「YATAI」といって一人一人の人が部品を組み合わせエアコンを組み立てる作業もあり、多品種の生産方法の違いを目の当たりにしました。最後に会議室でタイ料理がふるまわれ、学生たちは舌鼓を打っていました。
 9月7日には明治大学にも来訪したことのあるタイの大学生たち3人が大学と博物館を案内してくれました。彼らの所属するKMUTT(モンクット王工科大学トンブリー校)の構内を案内してもらいました。インキュベーション教育を行う施設があり、各国から学生たちがビジネスアイデアのコンペにも訪れているとのことでした。ちょうどこの日は、シンガポールからの学生たちのコンペ(ハッカソン)があるそうで、彼らが午前中に模擬報告をして指導者から教示を受ける場面に参加させていただきました。ICTを活用してのビジネスアイデアの報告でした。タイなどでは起業教育が本格的で、実際に起業する学生が多くいます。ゼミの学生たちも目からうろこで、大学における起業体制の整備状況や大学生たちの起業意欲に驚かされました。
 午後は、「タイ人とタイ国のルーツを学ぶことのできる博物館」(博物館の説明)であるサイアム博物館をタイの学生たちが案内してくれました。日本人だけでは素通りしそうな設備の操作方法を教えてくれたり、(触ってもよい伝統のゲームなどの)展示物の遊び方を教えてくれました。最後の部屋にはタイの衣装を着て写真を写せる個所もあり、ゼミ生は喜んで写真を撮っていました。
 9月8日は、直接の勉強から離れて(といっても商学部の学生なので重要な勉強です)、タイの学生たちがバンコク市内の観光施設を案内してくれました。市内の寺院、ショッピングセンターなどの見学を行うことができました。通常の交通であるボートでの移動にはゼミ生は目を丸くしていました。
 海外のゼミ合宿ではやはりタイの大学生たちや現地の人たちと交流できた経験が大きかったです。グローバル人材の育成が大切とは言いますが、海外での直の国際交流こそが最も大切なように思います。タイの学生たちや日本の現地工場の社長さんたちがなさってくださった「おもてなし」を学生たちは一生忘れないでしょう。「おもてなし」は何も日本の専売特許でないことを肌で感じました。(文責:水野)

三菱重工側の歓迎掲示②-1.JPG

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三菱重工内での説明会②-2.jpg

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タイの学生たちと③-3.jpg

学生のコメント(すべて2年生)
久保田和暉
今まで日本で使われている製品の多くが海外で作られていることは知ってはいたが、今回のように実際の現場を見学することは初めてだったので面白かったです。中でもタイ人の性格や特性を活かして現地の方たちが働きやすいように三菱重工の方々が奔走しているのだなと強く感じました。

岸元莉緒
私は、現地の学生との交流が印象に残りました。私はゼミ生を代表して、2カ月ほど前から合宿の予定作成をタイの学生と協力して行っていたこともあり、実際に会うことをとても楽しみにしていました。いざ対面すると、少しの緊張もありましたが、英語を使ってたくさんコミュニケーションをとることができ、現地の学生も、行先の説明を丁寧にしてくれたり、私たちゼミ生にタイ語の名前を考えてくれたりしました。別れの時には、「次は日本でも会おう」と約束するほど仲良くなりました。外国人の友達ができるというのは誰しもが経験できることではないので、この合宿はとても貴重なものであったと感じています。

三浦佳大
タイではワンラン市場、サイアムセンターの2箇所でショッピングを行いました。ワンラン市場は様々な屋台や露店が立ち並び、道が迷路のように続いているような市場で、たくさんの観光客で賑わっていました。
サイアムセンターはバンコクで人気の大型ショッピングセンターで、たくさんの飲食店やブランド品店があり、新宿を彷彿とさせる場所でした。どちらの場所でも積極的に話しかけてくれたり、片言の日本語を使って会話してくれたり、タイの国民性の良さを感じることができました。

横内由希子
私は今回初めてタイに訪れました。タイは親日国ということもあり親切な方が多いように感じました。4日目にはじめて観光で訪れたワット・ポーという寺院では巨大な黄金のねはん仏に思わず息を呑みました。その後、大型ショッピングモールであるセントラルワールドに行き、タイならではのお土産を購入しました。改めて振り返るとタイでの合宿は貴重な体験の連続でとても充実していたと感じます。

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