授業

2024.11.18

ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:桂 竹千代氏【日本のことばと伝統文化】

西山春文(担当教員)

1.実施日

2024年11月14日(木)10:50~12:30

2.実施場所

和泉キャンパスLS601

3.科目名

日本近代文学B

4.ゲストスピーカー

桂 竹千代氏(落語芸術協会二つ目)

5.実施内容

本講義では日本詩歌、中でも俳句を中心に扱っているが、俳句の背景にある季節感とその中での庶民の生き様にも興味を持って貰うべく、毎年落語を実演して聞いて貰っている。

 今回は落語芸術協会二つ目・桂竹千代さんにゲストスピーカーをお願いし、また担当教員の依頼で前座として竹千代さんの後輩である金原亭馬吉さんにも口演をお願いした。お二人共に本学文学部さらには文学研究科、ならびに落語研究会出身である。口演は本学での学生時代の思い出話から入ったため学生達も身近に感じ興味を持って聞いていたようである。

 その演目は次の通り。

 金原亭馬吉 古典落語「鮑熨斗」

桂竹千代  落語入門・古典落語「時うどん」・新作落語「古事記」

生まれて初めて落語を視聴する学生も多かったようだが、当初あまり興味なさそうに聞いていた学生も後半は身を乗り出すようにしてその噺に聞き入っていた。落語について季節感について、さらには落語と俳句の共通点についても考える機会となったはずである。また、提出された感想によれば、落語は落語家と客のコミュニケーションであるということ、落語を楽しむためには想像力が必要であること等を実感したというものがあり、単に話芸を楽しむだけでなく、多様な演芸の違いについても考える機会となったようである。

落語界の制度や落語の所作・小道具の使い方にも大変興味を抱いたようで、今度は寄席に行ってみますという複数の感想もあった。実際に目の前で落語を聞くという経験はそれぞれに良き学びの機会となったようである。可能であれば来年度以降も同様の機会を作りたいと考えている。

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