ゼミ
2025.07.01
小林尚朗ゼミ(2年生):在日カナダ大使館一等書記官による特別講義
小林尚朗(担当教員)
小林尚朗ゼミでは、2025年6月4日に在日カナダ大使館の一等書記官・商務官であるファハモエ ・ハムザさんをゲストにお迎えし、カナダのビジネスやAI研究で有名な研究開発、そしてカナダの代名詞とも言える多文化主義などについてレクチャーを受けました。
カナダは多様な移民からなる多民族国家です。「人種の坩堝(るつぼ)」という言葉がありますが、それは多様な移民を共通の文化に溶け込ませる同化主義を意味しています。それに対してカナダの掲げる多文化主義は、多様な文化がお互いを尊重し、違いを残したまま共存するもので、モザイク社会とも呼ばれます。分断が危惧される今日の国際社会を考えるうえで、とても有意義な実例と言えます。
ハムザさんのお話しはカナダの大学生活にもおよび、留学してみたいと考えているゼミ生にとって興味深い内容でした。また、質疑応答のなかで、日頃なかなか知り得ない外交官・大使館員の生活についてもお話し頂きました。同じ外交官・大使館員の仕事でも各国ごとに特徴があることや、これまで赴任した国々についてのお話しも聞かせて頂きました。
ハムザさんは、2024年10月にカナダ自然科学工学研究会議(NSERC)会長でブリティッシュ・コロンビア大学教授のアレハンドロ・アデム博士が来日した際も、明治大学への表敬訪問に同行してくださるなど、カナダと明治大学との学術交流や学生交流の機会を促進してくださっています。
今回の講義に参加したゼミ生たちが世界に羽ばたくことを期待したいと思います。