ゼミ

2025.07.16

韓国への『好き』が学びに変わるとき!

商学部4年 猪毛尾 茉南〔商学部の現場〕編集部記者

みなさん、こんにちは。学生記者の猪毛尾です。

音楽やドラマ、コスメなど、世界中を席巻するK-カルチャー。
趣味として楽しんでいる方も多いのではないでしょうか? 

ではもし、「好き」という気持ちが、大学での学びを通じて専門的な知見や将来の展望にまで繋がるとしたら、どうでしょう。
120年以上の歴史を誇る明治大学商学部は、その伝統を大切にしながら、学生一人ひとりの主体的な探究心を尊重する学風があります。 

今回は、K-カルチャー(韓国文化)への関心を入口に、ゼミ活動や専門研究へと学びを広げている、商学部・李ゼミ所属の矢田咲子さんから、お話しを伺いました!


Q1. K-カルチャーへの興味が「学び」に変わった、最初のきっかけは何ですか?

矢田.  最初は、K-POPや韓国ドラマが好きで、趣味として楽しんでいました。
でも、ふと「日本の文化よりも後発なのに、どうしてこんなに短期間で世界中の人気を集めたのだろう?」と疑問に思ったのです。

調べていくうちに、韓国では国をあげて文化を発信する政策があったり、グローバルマーケティングがとても戦略的に行われていたりすることを知って、驚きました。それによって、自分が日常的に楽しんでいたコンテンツが、実は学問として深く学ぶ対象であることに気づくことができました。


Q2. ゼミの活動で、学びがさらに深まったと感じたのはどんな時ですか?

矢田. 夏に行われた李ゼミの韓国合宿です。矢田さん写真.jpg
李ゼミでは韓国の歴史や文化を学び、その一環として毎年現地で合宿が行われています。

合宿では、現地の大学生との交流や世界遺産の訪問、韓国の食文化の体験などに参加しました。
事前には訪問先を調べ、K-カルチャーの歴史や日本とのつながりについても理解を深めました。

現地では韓国出身の李先生から、その土地の文化やカルチャーの成り立ちを直接教わり、教科書にはない貴重な話を聞くことができました。
机の上だけでは得られない深い知識に触れ、文化への理解が一層深まったと感じています。

韓国の伝統文化を体験     
(2023年9月13日、韓国・景福宮にて)
「景福宮(キョンボックン)は、伝統衣装のチマチョゴリを着た現地の方や観光客でとても華やかでした。実際に体験すると着付けが驚くほど手軽で、文化が身近に楽しまれている理由を肌で感じることができました。」
(矢田さん)


Q3. ゼミでの経験は、ご自身の進路や目標に影響はありましたか?


矢田. 大きく二つありました。
ひとつは、韓国への関心がより深まり、もっと専門的に学びたいと思うようになったことです。特に「日韓の高等教育の違い」などのテーマで、今後研究を深めていきたいと考えています。
もうひとつは、韓国語の再学習です。1・2年生のときに学んでいましたが、4年生になり時間に余裕ができたので、改めて始めました。好きという気持ちが学びの原動力になっています。

Q4. 矢田さんご自身の経験をふまえて、どんな学生に商学部をすすめたいですか?


矢田. 好奇心があって、「なぜこうなのだろう?」と自分で調べたり深く考えたりするのが好きな高校生におすすめしたいです。
特に、K-カルチャーや韓国社会など、身近な興味から学びを広げたい人にはとても合っていると思います。

私も最初は「韓国が好き」という気持ちから始まりましたが、ゼミで学ぶ中で、文化の背景や社会の仕組みにも関心が広がっていきました。
また、フィールドワークや合宿など、教室の外で学ぶ機会もあるので、体験を通して学びたい人にもぴったりの環境だと思います。



矢田さんのお話からは、K-カルチャーへの「好き」という気持ちが、「なぜだろう?」という知的好奇心に変わり、ゼミでの学びを通して自信や新たな目標へとつながっていった様子が伝わってきました。

身近な関心も、視点を変えれば立派な研究テーマになり、それが大学で学ぶ楽しさのひとつです。
明治大学商学部では、こうした興味や好奇心を大切にしながら、実践的で幅広い学びが体験できます。
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