ゼミ

2025.09.30

浅間ゼミナール、夏合宿でフォトアートミュージアムを訪問

浅間哲平(担当教員)

浅間ゼミナールは、清里にある清里フォトアートミュージアムを訪問し、展覧会「写真と肖像 顔から風景へ」を見学しました。見学後、学芸員の山地裕子氏と土居原翔司氏と意見交換をしました。

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清里フォトアートミュージアム前にて

ゼミナール所属の学生は展覧会見学の準備のため、展覧会で取り上げられている写真家のうち5名を選び、事前に調査を行いました。ブラッサイ、桑原史成、森山大道、植田正治、北島敬三について、明治大学図書館に所蔵されている関連文献のリストを作り、どの写真が清里フォトアートミュージアムで展示されているのかを調べました。それらの写真が、どの写真集に収録され、どのような文脈で発表されたのかを調査し、写真家の受けた影響やその後の写真史に与えた波及効果などについて検討しました。

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展覧会見学の様子

910日午後と911日午前に、研究内容を清里セミナーハウスでグループごとに発表し、午後に清里フォトアートミュージアムを訪れました。実際の写真をつぶさに見ることで、調査した結果を確認するとともに、写真集や研究書だけでは得られない知見を得ることができたと考えています。たとえば、個別の写真家について調べるだけでは、展覧会の主題「顔から風景へ」が意図している人物とそれを取り囲む風景の相互関係には思いが至りませんでした。肖像画に写し出されている広義の社会性について考えるきっかけとなったという意見が学生から出ました。

展覧会見学後は、それぞれの発表内容を踏まえ、個別の写真を見た感想・コメントを清里フォトアートミュージアムの学芸員である山地裕子氏と土居原翔司氏にきいていただき、専門的知見からのフィードバックを得ることができました。

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De Golden Busch社製カメラについて美術館スタッフに質問する学生

なお、以上の学術交流の合間には、劇場版『名探偵コナン』の聖地として知られる野辺山天文台を訪れました。

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天文台へ向かう学生たち

参考

KMoPA開館30周年記念展 後期「写真と肖像 顔から風景へ」URLhttps://www.kmopa.com/category/current/

・野辺山天文台URLhttps://into-arcs.com/

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