2025.10.14
李ゼミ4年生:韓国で夏合宿を実施
李 興淑(担当教員)
李ゼミでは、9月7日から10日まで韓国・済州島にてフィールドワークを実施しました。初日は到着後に夕食会を開き、学生同士および教員との交流を深めながら、これからの学びへの意欲を共有しました。
二日目は島の東部地域を中心に探訪を行いました。船で牛島(ウド)へ渡り、島独自の自然環境や生活文化に触れました。溶岩地形や白砂の浜辺が広がる風景の中で、観光地としての発展と地域住民の暮らしとの関係について考察を深めました。その後、世界自然遺産に登録されている城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を訪れ、火山活動によって形成された地形を実際に歩きながら、自然と人間の共生のあり方を学びました。ソプチコジでは、自然景観の美しさと観光開発の現実を対比させながら、環境保全と経済発展の両立という課題に目を向けました。
三日目は西部地域を中心にフィールドワークを行いました。涯月(エウォル)では、海沿いの街並みを歩きながら、地域の変化と観光地化の実態を観察しました。カフェが立ち並ぶ海岸通りでは、済州ならではの開放的な景観と現代的なライフスタイルが調和し、新しい観光文化を生み出している様子を目にしました。学生たちは、こうしたカフェ文化が地域経済や若者の文化発信に果たす役割についても意見を交わし、観光と地域再生の関係を考察しました。お茶博物館(オソルロックティーミュージアム)では、済州の気候や火山灰土壌が生み出す茶の文化に触れ、伝統と産業が結びつく地域の特色を学びました。なお、学生たちは体験型のイベントにも参加しました。
これらの体験を通して、学生たちは済州島の自然・文化・産業が織りなす地域社会の姿を多面的に理解し、教室での学びを現地での経験へと結びつける貴重な機会を得ました。