ゼミ

2025.11.04

台湾スタディツアー報告(所康弘ゼミ)

所 康弘(担当教員)

実施期間:20251029日~111日/参加者:学生30

20251029日から111日にかけて、所康弘ゼミは台湾スタディツアーを実施した。本プログラムは、日台経済関係および台湾社会の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを多角的に理解することを目的とし、経済・社会・文化・自然の現場を体験的に学ぶ機会として企画された。

滞在中、公益財団法人日本台湾交流協会日本事務所を訪問し、経済部主任の担当者(江田様、川名様)より「日台経済関係と台湾の産業・社会の現状」について詳細なレクチャーを受けた。台湾の主要産業である半導体・AI産業の発展、日本との経済関係について、最新の統計資料を交えた説明が行われた。講義後の質疑応答では、学生から経済安全保障、エネルギー転換、財源と高齢化対策など幅広い質問が寄せられ、活発な意見交換の場となった。

2日目以降は、台湾のSDGsへの取り組みに関する現地調査を行った。

1グループは「奉茶サービスから見る台湾のSDGsへの取り組み」をテーマとし、奉茶行動アプリを活用して街中の奉茶スポットを訪問した。学生たちは奉茶が市民の善意によって支えられ、環境保全と地域連帯を同時に促進している点に注目した。

2グループは、台湾の公共交通と環境対策の関連性を調査した。具体的には、電子マネー「悠遊カード」とシェアサイクル「YouBike」の利用実態を調べた。YouBikeは台北市内にステーションが整備されており、観光客でも手軽に利用できる。学生は実際に都市交通の低炭素化を支える仕組みを体感した。

3グループは「ダーパオ文化とプラスチック削減の取り組み」をテーマに、飲食店やドリンクスタンドを訪問した。台湾では、プラスチック容器の使用増加という課題を抱えつつも、再利用容器やマイボトル持参運動など新たな工夫が見られた。学生たちは市民意識について調査を行った。

また、空き時間を活用して、九份・十份、そして国立中正紀念堂を訪れ、台湾の歴史・文化・自然に触れた。観光体験を通じ、台湾社会が歴史や伝統を大切にしながらも、環境・社会課題の解決に向けて対応している姿勢を学ぶことができた。

今回のスタディツアーは国際理解と持続可能性に関する実践的な視野を広げる貴重な機会となった。

日台経済関係に関するレクチャー・質疑応答(日本台湾交流協会).jpg

日台経済関係に関するレクチャー・質疑応答(日本台湾交流協会)

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国立中正紀念堂見学

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九份観光

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