2026.06.01
「あなたの考える理想の道の駅」中間報告を実施しました―明治大学商学部 特別テーマ研究科目A「道の駅」学―
松尾 隆策(担当教員)
明治大学商学部で開講している特別テーマ研究科目A「道の駅」学において、グループによる中間報告が行われました。
今回のテーマは、「あなたの考える理想の道の駅」です。本授業では、「道の駅」を地域活性化、観光振興、地域内経済循環、防災、住民サービス、交流拠点など、多面的な機能を持つ地域拠点として捉え、「道の駅」の制度の特徴について学んできました。今回の中間報告では、各グループがそれぞれの視点から「理想の道の駅」を構想し、地域課題の解決策、必要な機能、販売する商品、スーパーの商品との差別化、地域活性化への効果などについて発表しました。
各グループによる報告内容は次の通りにまとめられます。
① ガパオライス
グループメンバー:広地駿さん、渡部那埜さん、吾郷麻由美さん、甘粕光峨さん、菱田佳歩さん
報告内容:「みんなのひだまり うみかぜヒルズ」をテーマに、地域交流と津波対策を組み合わせた道の駅を提案しました。海沿いの高台に設置し、災害時には避難拠点、平常時には多世代が集う交流拠点として活用する構想です。販売商品として、地元漁師が釣った新鮮なマグロを取り上げ、生産者名や収穫時間を示す工夫が示されました。

② チーム付属
グループメンバー:高橋智丈さん、佐野心美さん、太田美結さん、周藤優奈さん、川原瑛大さん、濱治茉彩さん
報告内容:「道の駅ゆのわ」をテーマに、温泉を中心とした道の駅を提案しました。温泉、レストラン、直売所、キッズスペースなどを備え、幅広い世代が滞在できる施設を目指しています。販売商品は温泉蒸し野菜で、温泉地ならではの体験価値を加える点が特徴でした。

③ インザスカイ
グループメンバー:阿部桜子さん、増田磨夕さん、越阪部裕太さん、今井琉世さん、小山田遥さん
報告内容:「SHONAN HIRATSUKA」をテーマに、湘南・平塚の地域性と湘南ベルマーレを結びつけた道の駅を提案しました。販売商品は、地元企業のブランド豚「やまと豚」を使った湘南ベルマーレカレーです。売上の一部がクラブ支援につながる仕組みや、選手カード・POPの活用により、「湘南を応援する体験」として価値づけていました。

④ みちーず
グループメンバー:榎本悠衣さん、星野朝飛さん、菊池華さん、須賀涼葵さん、高橋小雪さん
報告内容:「道の駅 そなえパーク」をテーマに、防災と雇用を結びつけた道の駅を提案しました。防災食の食べ比べ、防災食アレンジ屋台、クイズ、謎解き、防災運動会などを通じて、楽しみながら防災を学べる施設を構想しています。販売商品は、防災食アレンジセットや地域の魚を使った乾パンです。

⑤ TEAM DOMEN
グループメンバーは、齋藤遼太郎さん、大関瑛美さん、辻優朔さん、大亀聖奈さん、堂免東生さん
報告内容:「ライブ・ダイニング・ステーション」をテーマに、「食べる」ことを「体験」に変える道の駅を提案しました。いけすでふぐを釣り、職人が目の前で捌き、その場で味わうという流れにより、鮮度、職人技、希少性、ライブ感を組み合わせた目的地型の道の駅を構想しました。

⑥ チーム政経?
グループメンバー:高橋采音さん、岩本紗良さん、松下里功さん、藤野悠友さん、有藤鈴さん
報告内容:メロンを核とした体験型の道の駅を提案しました。道の駅の中にメロン畑を設け、来訪者がメロン狩りを体験し、その場で食べたり、カフェでパフェとして楽しんだりできる構想です。糖度表示による品質の可視化や、収穫体験による特別感が特徴でした。

⑦ 松尾LOVE in the Nope
グループメンバー:野中隆太郎さん、遠藤日葵さん、守屋拓馬さん、小松本優真さん
報告内容:温泉、海、みかん、インバウンド対応を組み合わせた道の駅を提案しました。箱根近隣の観光客を受け入れる「穴場温泉」として、温泉、海の景観、直売所、レストラン、観光案内所を備える構想です。販売商品は、地元みかんを使った「湯蜜みかん饅頭」です。

中間報告を終えて
今回の中間報告では、防災、温泉、スポーツ、海産物、農産物、インバウンド対応など、各グループが異なる地域資源や課題に着目しながら、個性豊かな道の駅を提案しました。共通していたのは、道の駅を単なる休憩施設としてではなく、地域の魅力を発信し、人と地域をつなぎ、地域経済を支える拠点として捉えていた点です。
また、各グループは、販売する商品についても、スーパーマーケットの商品との差別化を意識していました。鮮度、体験、限定性、生産者の可視化、SNS発信、地域ブランドとの結びつきなどを通じて、道の駅ならではの価値をどのように生み出すかを考察していました。今後は、今回の中間報告で得られた意見や課題を踏まえ、各グループがさらに内容を深めていきます。最終報告では、より具体的で実現可能性のある「理想の道の駅」の提案が期待されます。「道の駅」学では、引き続き、学生たちが自ら考え、調べ、議論しながら、地域に根ざした新しい道の駅のあり方を探究していきます。



