2025.07.14
「ビジネスインサイト講座_あいおい同和ニッセイ損保」2025年度 第1回中間発表会 ~損害保険による災害に強いまちづくりをテーマに~ が開催されました
松尾 隆策(担当教員)
2025年5月29日(木)、明治大学商学部泉キャンパスにおいて、「ビジネスインサイト講座_あいおい同和ニッセイ損保」(担当:松尾隆策)による第1回中間発表会が開催されました(写真1)。本講座は、実際に企業で活躍する方々を講師として迎え、学生たちが複数のグループに分かれ、企業から提示された課題に対して実務に即した解決策を検討し提案するPBL(課題解決型学習)形式の授業です。
あいおい同和ニッセイ損害保険株式会社から提示された2025年度の課題は「損害保険による災害に強いまちづくり」です。自然災害の多発が社会問題化するなかで、地域住民による災害リテラシーの向上と、損害保険の役割を活用した地域防災・減災対策を強化する方策を模索します。
写真1:発表会の様子
第1回中間発表会では、次の5つのグループに分かれて、課題に対する解決方法の提案が行なわれました。各グループ名と、それぞれの提示したテーマは以下の通りです。
- 「Everest」グループ:東京都足立区における水害と保険
- 「ましまし」グループ:防災意識向上のための損保アプリ
- 「商TIME」グループ:鹿児島県の火山灰対策までの道のり
- 「ミニオンズ」グループ:静岡県におけるドローン利用防災対策
- 「くまさん連合」グループ:平塚市の災害リスクと保険
各グループは、文献や、インターネット上から取得した情報を用いて、地域特有の災害リスクを分析し、災害リテラシーの向上と、地域課題を解決するための損害保険の効果的な活用方法を提案しました。実際の地域社会に適用可能な具体策をまとめ、プレゼンテーションで発表しました(写真2)。
各グループの発表ごとに、あいおい同和ニッセイ損害保険株式会社の担当者様より、講評が行われました。講評では、提案の実現可能性や市場性、さらに修正すべき事項について詳細な指摘があり、学生たちは真剣にメモを取りながら次回の中間発表に向けた改善方法を検討していました(写真3、4)。
全ての発表後の質疑応答では、学生と企業担当者の間で活発な意見交換が行われました。企業側からは実務的な視点や最新技術の紹介、地域課題に関する情報などが共有され、学生にとって、損害保険の社会課題解決に寄与する役割について、理解を深める場となりました。さらに学生は他のグループの提案にも真剣に耳を傾け、互いのアイデアを比較検討しながら今後の改善に活かしていました。
写真2:グループによる発表の様子
写真3:企業担当者からの講評を受ける学生たち(1)
写真4:企業担当者からの講評を受ける学生たち(2)
今後の予定
第2回中間発表は2025年6月に実施予定です。学生は、第1回中間発表で企業様からいただいたコメントをもとに、提案内容を見直し、さらなる精度向上を図ります。各グループは、改善点を整理し、リサーチや議論を重ねながら、実現可能性や説得力を高めた発表を目指して準備を進めていきます。