2023.02.03
特別テーマ実践科⽬B「社会が求める科学技術イノベーション」成果報告会
洞口拓磨(科目担当教員)
2023年1⽉19⽇(木)に特別テーマ実践科⽬B「大災害時代の復興未来学」・「社会が求める科学技術イノベーション」の秋学期成果報告会を合同で開催しました。成果報告会への参加を通じて、学生ができるだけ多くのテーマに触れ、お互いの授業から刺激を得られることが合同開催を行う理由です。
イノベーションとは、ある成熟した特定の分野の持つ手法を他分野の課題解決に適用し、その上で社会的意義のある新しい価値を創造することです。この授業では、社会的課題を抽出するところから始め、抽出した課題について科学技術的側面から議論します。また、イノベーション促進の背景にある科学技術について広く学ぶとともに、社会が求める課題がどのように解決され得るのか考察することを目標としています。
この授業では、各学生が必ず2つのテーマに関わることにしており、秋学期は授業全体で3つのテーマについてグループワークを展開しています(※プログラム参照)。
当⽇は、参加学生も含め商学部 森永由紀先生、浅賀宏昭先生、更に外部専門家支援委員として近畿エキスプレス株式会社 藤森菜津子さんにも参加して頂くことができ、⾮常に活発な議論がなされました。
以下、学生からの感想を一部抜粋して掲載します。
- 自分で一から発表内容を考える、スライドを作成する、といったことを1年生のうちに経験できて非常に勉強になった。発表の内容面、メンバーとのコミュニケーション面、自分の行動面で満足いかなかった部分はあるが、発表を終えるまで自分が続けられたこと、発表テーマに関して自分の知識を深められたことに対しては良かったと思った。それは楽な授業ではないからこそ得られるもので、「主体性」という言葉が深く身に染みた授業だったと感じた。自分が社会に出るうえでの有用な知識を新たに得て、また掘り下げることができたがこれで満足せずに、日ごろのニュースや、ネットの記事などを通しても学習を続けるとともに、問題意識を持ち行動に移していくことを心掛けたいと思った。
- チームでプロジェクトを進める際に最も重要なことの一つはコミュニケーションであると改めて実感した。私は既存のアイデアに引っ張られがちで、切り口を変えて考えることが苦手だったが、秋学期を通して粘り強く新しい考え方をする経験を積むことができた。
- この一年間、大変なことも多かったが、従来の講義型の授業や文系の授業、形だけのグループワークの授業だけでは得難い経験をすることができた。イノベーション案を一年間かけて考え続けるのも初めての経験だった。しかし、業務の効率化や新製品の開発、今までにないプロジェクトの提案など、社会に出るとその大小はともかく、よりよい何かを生み出すために考え続ける日々が待っている。日々アンテナをはり続け、いずれ自分の知識や思考力を生かし、社会に貢献したいと感じた。
今年度は、オンライン授業を併用した新しい形での対面授業が始動し、コロナ禍で控えていた様々な活動が再開されたことで学生の活動が多岐に渡り、実践科目のようなグループ作業を伴う授業の遂行が難しかったように思います。学生の感想を見る限り、学生なりの課題設定と取組に対する反省点があり、今後の大学や社会での活動において活かして行って欲しいと思います。
最後に、お忙しい中本成果報告会にご参加頂いた本学商学部 森永由紀先生、浅賀宏昭先生、近鉄エクスプレス株式会社 藤森菜津子様、及び本報告会開催にご協⼒頂いた商学部事務室の⽅々に深く御礼申し上げます。ご協⼒有難うございました。
2022年度特別テーマ実践科目B成果報告会プログラム
月曜3時限「大災害時代の復興未来学」
月曜5時限「社会が求める科学技術イノベーション」
担当教員:商学部 洞口拓磨
日時:2023年1月19日(月)12:30開始
場所:明治大学和泉キャンパスM302教室
プログラム
12:30 授業紹介・アドバイザー紹介 明治大学商学部 特任准教授 洞口拓磨
「大災害時代の復興未来学」発表開始(発表+質疑応答:20分)
12:40「迫りくる食糧危機」 商学部2年生:2名
13:00「電力危機に備える」 商学部1年生:1名・2年生:1名
13:20「放射能汚染対策」 商学部1年生:1名・2年生:1名
13:40休憩(10分)
「社会が求める科学技術イノベーション」発表開始(発表+質疑応答:20分)
13:50「AIと人間がつくる情報化社会について」 商学部1年生:1名・2年生:1名
14:10「電磁波利用の精密化と最適化」 商学部2年生:2名
14:30「酸化ストレスの理解と対処方法について」 商学部1年生:1名・2年生:1名
14:50 総括・アドバイザーより
15:10 写真撮影
15:20 解散
外部専門家支援委員
藤森菜津子 様 (近鉄エキスプレス株式会社)