2025.03.07
「特別テーマ実践科⽬D_三浦市における地域振興と観光まちづくり・応用編」成果報告会
松尾隆策(担当教員)
2024年度秋学期「特別テーマ実践科目D_三浦市における地域振興と観光まちづくり・応用編」の成果報告会が開催されました。
報告会のプログラムは以下の通りです。
プログラム
【日時】22025年1月8日水曜日 10:50 -12:30
【場所】駿河台キャンパス 2041メディア教室 (12号館)
報告会には、外部専門家委員として以下の2名の先生方にお越しいただきました。
- 渡辺 聡子氏 三浦市経済部観光プロモーション担当課長
- 柴田 和義氏 三崎観光株式会社常務取締役
成果報告の内容をまとめますと、以下のようになります。
神奈川県三浦市は、かつては漁業や農業で栄えたが、人口減少と高齢化が進み、消滅可能性都市と指摘されている。そこで関東圏からの交通アクセスが良いことを利用して、市は日帰り観光客やインバウンド客の誘致を進め、観光を中心とした地域活性化に取り組んできた。しかし、地域特産の土産物はマグロなどの鮮魚や生鮮野菜中心で、長持ちして軽く、持ち帰りに便利な特産品がないことが課題とされてきた。
明治大学商学部「特別テーマ実践科目 三浦市」では、神奈川県立初声高校都市農業科、京急電鉄株式会社、三崎観光株式会社と協働し、新たな三浦市の特産物の商品を開発するために、三浦市に生息する二ホンミツバチの蜂蜜を使用したクッキーの制作に取り組み、今年度は試作品と現地での商品紹介までを達成できた。商品開発の過程で分かった事柄は次の4点になる。①三浦市の二ホンミツバチから採取した天然はちみつは、地域独自の素材であり、三浦市のブランド力を強化する助けとなること。②観光客は地元特産品を求める傾向があり、地域資源の付加価値を高めることで、観光振興を促進させる可能性を秘めている。
③地元経済の活性化新商品の開発および販売によって、地元の生産者や関連事業者との連携が深まり、地域内のまちづくりに対する機運の高揚につながる。④「ハチミツ」という若者にも受け入れられる商品を開発することで、新たなターゲット層の開拓を通して、三浦市の知名度向上が期待できるということである。次年度は、この「三浦蜂蜜クッキー」の商品化、販売に向けて引き続き取り組みを進めていきたい。
なお、本講座におけるニホンミツバチの生育と蜂蜜の採取および商品開発と試作品の宣伝においては「2024年度 明治大学社会連携活動助成金」のご支援を受け実施しました。改めましてここに感謝の意を表します。
写真1 報告会の様子 報告者:初瀬川岳史さん(左)・林澪美さん(中)
写真2 渡邊聡子外部専門家委員によるコメントの様子
写真2 柴田和義外部専門家委員によるコメントの様子
写真3 報告会後の記念撮影