授業

2025.02.22

特別テーマ実践科目B/C「フィールドワーク調査法」「地方の魅力をどう伝えるか」:小鹿野町キャンプ企画を終えて

記事作成:商学部2年 奥田彩花(担当教員:中川秀一)

本科目では、20241130日に、埼玉県小鹿野町に渋谷区笹塚仲町会の方々をモニターとしたキャンプ企画を行いました。2年前から構想されていたこのキャンプ企画は、「四季を通した小鹿野町各地区の魅力を詰め込んだキャンプのプランを町の方々とつくり、魅力の再発見に繋げる」ということをテーマとし、多くの事業者さんへのヒアリングや、仲町会との打ち合わせを経て、ようやく実施することができました。当日は仲町会から11名参加して頂き、小鹿野町の吉田牧場、尾ノ内渓谷や小鹿野化石館などを巡りました。

 翌月の21日には、小鹿野町の地域おこし協力隊である宇佐川拓郎さん主催の「みんなの学校」で、「今回のキャンプから得た学びと、町の未来から考えるキャンプの理想的なあり方」というテーマで、キャンプ企画を振り返り、小鹿野町の魅力をどう伝えるかについて、小鹿野町の方々と議論しました。「みんなの学校」は、①学生発表、②ゲストスピーカーによるご講演、③ディスカッションの3部構成で行われました。①学生発表では、キャンプ企画の概要や当日の流れ、参加者アンケートの結果や、今回の企画を通して考えたことを発表しました。②ゲストスピーカーによるご講演では、仲町会の保倉豊様にご講演頂き、仲町会での取り組みや小鹿野町との関係、仲町会目線でのキャンプ企画の実施成果と反省点についてお話し頂きました。③ディスカッションでは、キャンプ企画の未来について、町の方々、キャンプ企画の参加者、学生の全員で椅子を丸く並べて話し合いを行いました。

 私たちは今回のキャンプ企画を振り返る中で、小鹿野町の本質的な魅力を伝えきれなかったと感じています。キャンプという形で観光地としての小鹿野町ならではの「非日常」を表現するには、私たち自身の実践的な体験と小鹿野町の方々との交流の融合が不可欠です。その融合によって、「人に会いたい」という欲求を小鹿野町ならではの観光動機にすることが可能であると考えて企画しました。そのねらいは小鹿野町のファンやリピーターを増やす可能性を探ることにありました。

ディスカッションの時間では、当日のプランや準備段階について、様々なご意見やご提案を頂きました。それを踏まえ、地域の人々とより密接に共同して企画を作り上げていく姿勢の重要性や、今回のキャンプ企画が実現できたのも、小鹿野町の多くの人々の協力あってのことであったということを再認識することが出来ました。また、たくさんの期待の言葉も頂きました。

 今回の振り返りを活かし、次の企画をより価値あるものにするため、地域の方々との協働を深め、さらに充実したプログラムを作り上げていきたいと考えています。

文責:奥田彩花

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12/1 吉田牧場での搾乳体験の様子(撮影:田中凛)

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12/1 尾ノ内渓谷での集合写真(撮影:田中凛)

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12/1 尾ノ内渓谷でのBBQの様子(撮影:小松周平)

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12/1 ようばけの前での集合写真、下列左から2番目は森真太郎町長(撮影:田中凛)

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12/21 学生発表の様子(撮影:黒沼位元)

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12/21 ゲストスピーカー保倉豊様によるご講演(撮影:奥田彩花)

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12/21 ディスカッションの様子(撮影:中川秀一教授)

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