2025.06.20
ゲストスピーカーによる特別授業実施報告:桂 竹千代氏【テーマ: 日本のことばと伝統文化】
西山春文(担当教員)
1.実施日
2025年 6月 19日(木)10:50~12:30
2.実施場所
和泉キャンパス LS501
3.科目名
日本近代文学A
4.ゲストスピーカー
桂 竹千代氏(落語芸術協会二つ目)
5.実施内容
本授業では日本詩歌、中でも俳句を中心に扱っているが、俳句の背景にある季節感とその中での庶民の生き様にも興味を持って貰うべく、毎年落語を実演して聞いて貰っている。
今回は落語芸術協会二つ目・桂竹千代さんにゲストスピーカーをお願いし、また担当教員の依頼で前座として竹千代さんの後輩である金原亭馬吉さんにも口演をお願いした。お二人共に本学文学部さらには文学研究科、ならびに落語研究会出身である。お二人の学生時代の思い出話や現在の大学との違い等についても触れてくださったので、学生達は特に集中力を切らさずに聞いていたようである。
各演目は次の通り。
金原亭馬吉 古典落語「ちはやふる」
桂竹千代 落語入門と小咄
古典落語「猫の皿」
新作落語「ヤマトタケルノミコト」
噺の中で落語と他の伝統芸能との相違や扱う言葉の違い等についても解説してくださったので、日本文学を扱う本授業とうまくリンクするものとなった。
初めて落語を視聴する学生も多かったようだが、提出された感想によれば、これまで想像していた落語の古くさいイメージは払拭し、その話芸と工夫された内容に新鮮な驚きを抱いた者が多かったようである。また、プロの迫力と噺の臨場感に感動を覚えたという点の記載も複数あった。
今回は商学部和泉事務室ならびに和泉キャンパス課のお力添えで、これまでにない高座を設営していただいたので、大層見栄えするものとなったことも付記しておきたい。可能であれば来年度以降も是非同様の機会を作りたいと考えている。