2022.08.18
日水物流株式会社に見学(町田ゼミ)その2
町田一兵(担当教員)
2022年7月12日、町田ゼミ9期(2グループ目)は東京都大田区東海6丁目1-2にある日水物流(株)東京物流センターの企業訪問を実施しました。まず、物流センターの近くは物流のための産業道路になっていて、普段の生活では馴染みのない大型トラックや貨物を運ぶための様々な車両が走っていることにとても新鮮さを感じました。
日本の物流を支えているとても重要な場所という雰囲気で私たちの体は一気に引き締まりました。
日水物流株式会社様の近くを通った大型トラック
初めに行われたのは日水物流株式会社の会社概要の説明でした。日水物流株式会社は平成19年4月1日に設立され、令和4年3月期の決算では連結売上高257億円、単独売上高179億円、国内冷凍冷蔵倉庫業界の企業です。
日水物流のご担当者が企業概要を説明している様子
その後、実際に倉庫内部を見学する際の注意事項をレクチャーしてもらいました。倉庫内にフォークリフト(トラックやラックからの荷下ろし、積み込み、収納、または貨物の運搬に幅広く用いられる産業車両)が速いスピードで頻繁に走っており、近くを通るときは「通ります」と声を出しながら手を挙げる合図をするなど、とても基本的なことのように感じますが、フォークリフトの運転時は必然的に視野が限られ、荷物の進行方向に意識が行くため、接触事故に繋がります。運転される作業員の方々は当然、運転資格を取得されていますが、やはり互いに気を付け合うルール遵守で事故を最小限にする工夫が現場でたくさんされています。
安全見学のためのレクチャーの場面
倉庫内での注意事項を聞き終え、一人ひとりヘルメットと防寒コートを装着し、ついに温度-50度にもなる倉庫内に入りました。実際に倉庫内部に入ると、私はまずフォークリフトを自分の手足のように動かしている作業員の方々の運転技術に驚きました。 また、倉庫内部を埋め尽くすほどの貨物が現場で動かされている場面を見て、現場の方々の仕事ぶりに圧倒されていました。運ばれる貨物は海外からの輸入品が多く、保管温度の違いでいくつもの違う温度帯の倉庫に振り分けられていました。私たちは企業訪問前にネットでの情報を得たこともあり、それを意識しながら質問しました。
倉庫内見学の際の質疑応答時間
現場での見学が終わった後、個人的に「物流業界で働いていてどのようなやりがいをどこで感じますか?」と質問しました。すると、「スーパーに行った際など、当社の冷蔵倉庫で保管している肉や魚、野菜などが店頭で販売されているのを見ると、私たちの仕事が人々の食生活を支えているのだなとやりがいを感じる。」と答えてくれました。まさに物流業界ならではのやりがいであり、魅力的な回答でとても印象深いです。
集合写真
今回の日水物流株式会社様への企業訪問は私たちにとって、とても刺激的かつ貴重な経験だったと思います。私たちが見たのは物流業界のほんの一部に過ぎないものの、普段の授業では決して学ぶことのできない「現場の雰囲気」や「熱量」を感じ、教科書を読んでいるだけでは本当の理解とは程遠いことを実感しました。感染に関する不安がある中にもかかわらず、日水物流株式会社の方々に今回の企業訪問をアレンジし、当日長時間にわたり業務内容の説明及びご案内をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。
(文責 町田ゼミ2年 ゼミ長 橋口)