ゼミ

2022.12.21

黒﨑典子ゼミ:学長杯留学生日本語スピーチコンテスト観覧

黒﨑典子(担当教員)

 今年で27回目となる「明治大学学長杯留学生日本語スピーチコンテスト」。今年もゼミで授業の一環として見に行きました。当日は14名の留学生たちが「私の大切な場所」というテーマに沿ったスピーチを日本語で堂々と行い、どれも感動的でした。

 黒﨑ゼミでは留学生との交流の場として「日本語カフェ」を運営し、積極的に留学生と話す機会を持つようにしていますが、留学生の熱い思いをこれほど多く聞く機会は年に1度だけです。母国から離れ、懸命に日本で学ぶ留学生の力や思いに触れ、多くを学んだのみならず、勇気をもらうことができました。

「明治大学学長杯留学生日本語スピーチコンテスト」―日本語教育センター主催(毎年12月に実施)

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 ゼミ生の感想(抜粋)

 ・一人ひとりのスピーチを聞いて、皆さんが自分で書いた文章にしっかりと感情を込めて話しているのが印象的でした。日本語ネイティブの私でも、あそこまで心を込めてスピーチをするには相当な準備と練習が必要だと思うので、皆さんがどれだけの熱量を込めて準備してきたかがとてもよく伝わってきました。(2年生)

 ・実際に発表者の方々の発表を聞くと、安心できる居場所や、心理的な空間など、「場所」の捉え方がとても見事で感動しました。もちろん、選んだ場所が学校や自宅であったとしても、それは20年間日本に住み続けている自分とは違い、新しい環境での挑戦を良く感じるスピーチでした。(2年生)

 ・このように、外国語で伝えたいことが伝えられるように話すということがどれほど難しいことなのかについて、私は同じ留学生としてよく知っている。母国語で話す場合でも言いたいことが伝わらないことは あるのである。そこから、今回このスピーチコンテストに参加した留学生の方々は、挑戦しようという思いを実践に移したということだけで十分素晴らしいと考えた。さらに、このような機会を留学生に与えることができる留学生スピーチコンテストの存在意義は大きなものであると感じた。(2年生)

 ・私たちが交流会で接している留学生は居場所のある極一部の学生にすぎないことに気づかされました。居場所が見つからない留学生との関係作りがこれからの課題になると痛感しました。今回登壇してくれた14名の留学生の思いを風化させないために、大学での留学生との関係の築き方を見直していく必要があると考えました。(3年生)

 ・本コンテストは、留学生にとっては自分を振り返るきっかけと言語学習を深める経験になる。また、アドバイザーはそんな彼らの姿を見て啓発され、さらに質問されることを通じて日本語を捉え直すきっかけ になったと聞き、双方にとって素晴らしい経験ができる機会だと感じた。(3年生)

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